亀田が作られたヒーローという説

には同意。

しかし、この日本で作られたヒーロー以外のヒーローっているのか?
ほとんどが企業の収益のために作られた(略
邦楽の世界なんて、作られたピエロしかいない。
 
 
野暮なことはいわずによくできた演劇を楽しめばいいと思うが・・・

TV局やJBCに電話でわざわざ輩かましている奴は相当暇人なのか日常に鬱積しているのかニートなのかリストラされたのか┐(~ー~;)┌

 泣いてもうたな…。興毅の気持ちがうれしかった。亀田家を背負って、ベルトを取りにいったんやからな。ごっついプレッシャーや。それに初めての階級で体重もきつかったんかもしれん。力出されへんかったしな。それでも、根性でもぎ取ってくれた。ボクシングの内容はあかんでもな、その気持ちが伝わってきたからうれしかったんや。

 いきなりのダウンでオレ、頭真っ白になった。でも、逃げるわけにはいかんやん。倒しにいかなあかんやん。オレができるんは掛け声しかない。声を出しすぎて途中で頭の線が切れそうになった。足もフラフラになった。途中で嫌になったぐらい。でも逃げ出されへんやん。興毅が必死に頑張ってんねんから。家族みんなで必死に戦ったから、最後に神様がごほうびをくれたんやと思う。

 こう見えてオレ、緊張しいやし、考えるタイプなんや。興毅が生まれるときもな、初めての子供やし、予定日が近づいてくると悪いことばかり考えた。ちゃんと生まれてくるんか、何か病気持ってるんとちゃうんか。そんなことばかり考えてたら頭の左側がツルツルにハゲてもうた。医者に行ったらな、神経使いすぎやって。ハゲ薬塗りたくってな。無事に生まれてくれと毎日、祈ってたよ。

 興毅がデビューした後も試合の前の日はいつも胃がパンクしそうになる。胃がキリキリ痛んでな、ウェッと吐いてまうんや。医者に行って検査したら「胃かいようの1歩手前です」と言われた。この世界戦も、めっちゃ緊張したよ。でも前の日の夜に興毅と話した。「家族でやってきたことを思い出して、勝つしかないやんか」って。それでオレも腹をくくった感じになった。

 小さいときは、泣き虫であかんたれやったけどな。5歳のときな、幼稚園の運動会で興毅より体が2倍ぐらいあるやつに、オレらが見てる前で蹴られよったんや。興毅は走って逃げた。「また逃げんのか!」や。「また」というのは、何回もやられてるということやん。興毅は「親父に見られた」って、家に帰ってシュン太郎や。「やり返さんかい」って行かせたよ。最初に興毅の友達が向かっていったら、一撃でやられた。それで興毅の目の色が変わったな。そのでっかいやつをパンチ一発で泣かしよった。それからやな、興毅が自分の殻を破ったんは。

 興毅はまじめや。恥ずかしがり屋ねん。でも、オレの言うことだけは何でもやった。「親父、何したらええ」と今でも聞いてくるよ。それだけ頼られたら、オレも頑張らなあかんやん。3人に「頑張ってたら神様はちゃんとおるよ」といつも言うてる。天才なんかおらんよ。努力や。「イチローになれ」って言うだけじゃあかん。ずっと一緒におって努力を見守ってやらなあかん。ボクシングでメシ食えるかなんて分からんかったよ。でもオレは近所から「アホちゃうか」と嫌われても、3人を世界王者にすると信じてやってきた。

 その夢が1つかなったんやからな。今日は喜ぼうや。興毅はまだ19歳。やらなあかん材料も分かったし、修羅場をくぐってきたやつが強なる。興毅の3階級制覇、3兄弟世界王者へのスタート。これからやな。 亀田 史郎


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